AIで人の密集度合いを把握 各社が技術開発 新型コロナ対策

AIで人の密集度合いを把握 各社が技術開発 新型コロナ対策
店舗や街頭などの人の密集度合いを把握し、新型コロナウイルス対策につなげようという技術開発が相次いでいます。
東芝が開発したAI=人工知能は、店舗や街頭の防犯カメラの映像から人の頭の部分を認識し、瞬時に人数を割り出します。

人数の変化を追い続け、映像の中で人の密度が高い場所が見つかると、その部分を赤く表示するということです。

最大で3000人程度まで人数を把握できるほか、大規模な商業施設など、多くのカメラがある場合もパソコン1台で分析できるということで、会社は今年度中の実用化を目指しています。

一方、NECはカメラの映像をAIが分析し、人どうしの距離が保たれているかを確認する技術を開発しました。

AIは、映像に映っている人の周囲、半径1メートルの範囲に青色で円を表示します。

円と円が重なると色が赤に変わり、人どうしが近づいていることを示す仕組みで、赤い円の割合を計算して人の密集度合いを数値で示すということです。

このほか、ソニーも、AIを備えた画像センサーをカメラに組み込むことで混雑状況などを把握できる技術を手がけていて、店舗や大型施設など、人の集まる場所で新型コロナウイルス対策につなげようという新たな技術開発が相次いでいます。