米軍基地 辺野古への移設工事 あす再開 沖縄防衛局 コロナ影響

米軍基地 辺野古への移設工事 あす再開 沖縄防衛局 コロナ影響
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新型コロナウイルスの影響で、2か月近く中断している沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設工事について、沖縄防衛局は12日から再開すると発表しました。
アメリカ軍普天間基地の移設工事をめぐっては、4月16日に工事関係者の1人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、翌日から中断しています。

これについて沖縄防衛局は、ほかの工事関係者には感染が確認されず、県内でも1か月以上にわたって感染が確認されていないことから、感染防止対策を講じたうえで、12日から工事を再開すると発表しました。

移設工事について、沖縄防衛局は当初、すでに護岸で囲ったおよそ39ヘクタールについては、ことしの夏までに土砂で埋めて「陸地化」するとしてきました。

しかし今回の中断や悪天候で工事が進まなかったことから、土砂で埋めたのは4割近くにとどまっていて、計画が遅れるのは避けられない状況となっています。

官房長官「感染防止対策の準備が整い 再開を判断」

菅官房長官は、午後の記者会見で「工事の再開は、沖縄防衛局が新型コロナウイルス感染拡大防止対策について、受注者やアメリカ軍との間で十分に調整を行い、準備が整ったことから判断した」と述べました。

そのうえで「政府としては、今後とも地元の皆様のご理解を得る努力を続けながら、普天間飛行場の1日も早い全面返還を実現し、基地負担の軽減を図るため全力で取り組んでいきたい」と述べました。

一方、記者団が「沖縄県議会議員選挙が終わったことと工事の再開は関係あるのか」と質問したのに対し、菅官房長官は「全く関係はない」と述べました。