都立高校入試 5教科で出題範囲狭める決定 コロナで学習に遅れ

都立高校入試 5教科で出題範囲狭める決定 コロナで学習に遅れ
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東京都教育委員会は、来年の都立高校の入試について国語や数学などの5教科で例年より出題範囲を狭めることを決めました。新型コロナウイルスの影響で長期間、休校が続いて授業ができず、学習に遅れが出ていることが理由です。
都立高校は、新型コロナウイルスの影響で春休みも含めて3か月近く休校となり授業ができず、今月1日から段階的に再開されていますが、学習に遅れが出ています。

都の教育委員会は、11日に開いた定例会で、来年の都立高校の入試について、例年より出題範囲を狭めることを決めました。

対象となるのは国語、数学、英語、社会、理科の5教科で、中学3年生が学習する範囲から一部を出題対象から外し、「おおむね7か月程度で学習できる範囲」とします。

具体的には、
▽国語は3年生の教科書で学習する漢字、
▽数学は三平方の定理と標本調査、
▽英語は関係代名詞の一部、
▽社会は公民的分野の一部、
▽理科は力学的エネルギーなどを出題対象から外します。

入試の日程は当初の予定どおりで、一般入試は来年2月21日です。

また、スポーツや文化などの特別推薦では、新型コロナウイルスの影響で大会の中止や延期が相次いだことから、大会の実績は求めず、実技などで選考を行うことにしています。