新型コロナ感染対策重点に避難所の設営訓練 石川 能美

新型コロナ感染対策重点に避難所の設営訓練 石川 能美
大雨による土砂災害に備えて、石川県能美市で新型コロナウイルスの感染対策に重点を置いた避難所の設営訓練が行われました。
訓練は能美市の指定避難所となっている辰口福祉会館で行われ、市役所の職員や住民およそ50人が参加しました。

訓練は新型コロナウイルスの感染対策に重点を置き、参加した人たちは施設の入り口で発熱のある人への対応や、訪れた住民に体調を聞いたり検温したりする手順を確認しました。
また、施設内では感染リスクを減らすための、段ボールのベッドや間仕切りを実際に組み立てる訓練も行われ、組み立て方や寝心地を確かめていました。

ホールでは避難してきた人が3密にならないよう、一定の距離を確保する必要があるとして、ベッドなどの効率的な配置を検討していました。

この施設のホールは少なくとも130人の利用を想定していましたが、市が試算したところ40人ほどの収容にとどまることが分かったということです。

能美市危機管理課の小谷内正人危機管理調整監は「避難スペースを確保する必要があり、避難所の拡大も視野に入れて体制整備に努めたい」と話していました。

参加した70代の女性は「梅雨に入っていつ災害が起きるか分からないので、とてもよい経験になりました」と話していました。