本格的な大雨の時期 今のうちに考えておきたい避難のポイント

本格的な大雨の時期 今のうちに考えておきたい避難のポイント
新型コロナウイルスへの感染が懸念されるなか、本格的な大雨の時期となりました。状況が悪化する前の今のうちに考えておきたい避難のポイントです。
<状況悪化前に避難先を>
▽大雨が予想される地域では状況が悪化する前に、早めの避難を心がけてください。
同時に避難先を考えてください。

▽水害から命を守るには、安全な避難場所や避難所に移動するのが一番ですが、人が密集してしまうと新型コロナウイルスに感染する心配もあります。

<分散避難>
避難場所を分散させるため、安全な場所に住んでいる親戚や知人など頼れる人がいれば、そこに避難することも考えてください。

<在宅避難>
川の近くや低い土地、斜面といった危険な場所にないマンションなど頑丈な建物で、浸水のおそれがない高い階に住んでいる人は、自宅にとどまって避難生活する「在宅避難」も考えてください。

<一時的な車中泊>
危険な場所でなければ、一時的に車の中で過ごす「車中泊」も考えられます。
ただ、長時間同じ姿勢でいると、エコノミークラス症候群になり体調を崩すおそれもあります。

定期的な運動や水分補給、換気などを心がけてください。

<災害リスクの把握を>
こうした避難所以外の避難先を検討するためにも重要なのが、自宅や自分の行動する範囲の災害リスクの把握です。

ハザードマップなどを使って、浸水想定区域や土砂災害警戒区域などを確認してみてください。

避難先への移動ルートにも、こうしたリスクがないか確認することも重要です。

<ためらわず避難を>
ただ、周辺のリスクが分からない、建物の安全性が分からないなど不安があれば、ためらわず避難所に移動してください。

避難所での注意点

災害から命を守るには危険な場所から避難することが重要です。

避難所に行く場合でも、新型コロナウイルスへの感染のリスクがあるといって避難をためらわないでください。

避難所でどのようなことに注意すればいいのか、ポイントをまとめました。

<入る前に体調チェック>
▽まず避難所に入る前に、自分の体調や体温を確認してください。

▽体調に不安がある場合は、避難所の運営者に申し出てください。

▽避難所の運営者は、体調に不安がある方を専用のスペースに移動してもらうことも検討してください。

例えば体育館が避難所の場合、空いている学校の教室に移動させるのも有効です。

<避難所に入ったら>
感染を予防するために「密閉・密集・密接」の3つの密を、できるかぎり避けてください。

▽マスクを着用して換気を心がけ、密接した状態での会話は控えてください。

▽ほかの人との距離は、飛まつが届かない2メートルほど空けるといいとされています。

現実的には厳しいかも知れませんが、可能なかぎり距離を取るようにしてください。

▽特にお年寄りや基礎疾患にある方、妊娠中の方などは距離を取って過ごすようにしてください。

▽手洗いを徹底するようにしてください。
多くの人が接触するドアノブなどに触れた際には、特に重要です。

▽手で顔に触れることも、なるべく控えてください。

▽テントなどがあれば、避難所で活用するのも、感染を予防する手段にもなります。