ビール販売 大幅減も飲食店再開でやや回復 新型コロナウイルス

ビール販売 大幅減も飲食店再開でやや回復 新型コロナウイルス
ビール大手4社の先月の販売実績がまとまり、新型コロナウイルスの影響で業務用をはじめとしたビールの販売の落ち込みが続いた一方、緊急事態宣言の解除による飲食店の営業再開で、減少幅は4月よりも縮小しました。
ビール大手4社によりますと、先月のビールの販売数量は、前の年の同じ月と比べてサントリーが55%、キリンが41%、サッポロが39%それぞれ減ったほか、アサヒも主力ブランドのスーパードライで35%減りました。

ただ、緊急事態宣言の解除で飲食店の再開が相次いだことなどから、4月のビールの販売数量の落ち込みに比べて5ポイントから17ポイント改善しました。

一方で、比較的価格の安い「第3のビール」の先月の販売数量は、前の年の同じ月と比べてサッポロが28%、サントリーが18%、キリンが10%、それぞれ前の年の同じ月を上回り、数字を公表していないアサヒも前の年の同じ月を上回ったということです。

これについて各社は、引き続き外出を控え家で飲む人が多いことに加え、生活防衛意識の高まりもあって価格の安い商品を選ぶ傾向が根強いためだと分析しています。