キャセイパシフィック航空 香港政府が約3800億円支援 コロナ

キャセイパシフィック航空 香港政府が約3800億円支援 コロナ
新型コロナウイルスの影響で航空便の需要が大幅に落ち込んでいることを受けて、香港に拠点を置くキャセイパシフィック航空は、香港政府からおよそ3800億円の財政支援を受けることになりました。
キャセイパシフィック航空によりますと、新型コロナウイルスの影響でことし4月以降、旅客便の運航が大幅に削減となり、ことし2月からの収益は去年の同じ時期に比べて、1%程度にとどまっています。

このため、幹部の報酬削減や従業員の自宅待機などを続けてきましたが、経営悪化が避けられず、「倒産のおそれがある」として香港政府などに支援を求めたということです。

これに対し、香港政府は9日、公的支援策を発表し、273億香港ドル、日本円でおよそ3800億円の財政支援を行うことを明らかにしました。

また、香港政府のほかに、株主が株式の買い増しを行うということで、グループ全体の資金増強の規模は合わせて390億香港ドル、日本円で5400億円余りになるということです。

これについて、香港政府の陳茂波財政官は「1日に1000便以上、世界の220の空港と結ぶ香港は、世界有数のハブ空港で、その地位を守るためには、キャセイパシフィックを支援することが必要だ」と説明しています。