工作機械 5月の受注額 50%以上の大幅減少 コロナ影響

工作機械 5月の受注額 50%以上の大幅減少 コロナ影響
先月の工作機械メーカーの受注額は、去年の同じ月と比べて50%以上の大幅な減少になりました。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、企業の設備投資の落ち込みが続いていることが伺えます。
日本工作機械工業会によりますと、国内メーカーの先月の受注額は速報値で512億円余りと、去年の同じ月と比べて52.8%の大幅な減少になりました。受注額は、リーマンショックの影響が続いていた2009年11月以来、10年6か月ぶりの低い水準です。

受注額のうち、国内向けは57.4%減って182億円、海外向けは49.8%減って330億円でした。

新型コロナウイルスの感染拡大により、国内外で自動車部品を作る機械の受注が落ち込んだほか、中国を中心にスマートフォン向けの部品を加工する装置の受注も減少したとみられ、企業の設備投資の落ち込みが続いていることが伺えます。

日本工作機械工業会は「緊急事態宣言が解除され、メーカーの事業活動も次第に戻りつつあるので、新型コロナウイルスによる下げ幅は緩やかに回復するとみている」と話しています。