広がるオンライン接客 デパートなど小売業界で コロナ影響

広がるオンライン接客 デパートなど小売業界で コロナ影響
新型コロナウイルスの感染拡大で来店客が減少しているデパートなどの小売業界では、ネットを使って自宅にいる客に、店の商品などを紹介するオンライン接客のサービスが広がっています。
三越伊勢丹ホールディングスでは、9日からオンライン会議システム「Zoom」などを活用して、来店せずに自宅などにいる客に商品を紹介するサービスを本格的に始めました。
店にいる販売員と客がオンラインでつながり、客の要望に合わせてさまざまな商品の特徴などを紹介し、気に入った商品はネット通販で購入することができます。

まずは、ランドセルの販売から始め、今後、婦人服や化粧品などにも広げていくことにしています。

三越伊勢丹の昨年度のネット通販の割合は、まだ売り上げの2%ほどにとどまっています。

販売員によるオンライン接客で売り上げの回復につなげたいとしています。

三越伊勢丹シームレス推進部の升森一宏部長は「ただネットで売るだけではアマゾンなどのネット通販には勝てません。販売員などの力を組み合わせて新しい買い物を提供していきたい」と話しています。

家具販売大手の「大塚家具」もネット上で商品を見ながらチャット機能で商談をする接客を4月から始め、新型コロナウイルスの影響で来店客が減少する中、オンライン接客に力を入れる動きが広がっています。