京アニ事件 青葉容疑者が出廷し勾留理由説明 京都地裁

京アニ事件 青葉容疑者が出廷し勾留理由説明 京都地裁
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「京都アニメーション」の放火殺人事件で逮捕された青葉真司容疑者に、勾留の理由を明らかにする手続きが京都地方裁判所で行われました。容疑者がみずから意見を述べることはありませんでしたが、ストレッチャーに寝たままの状態で出廷する異例の形になりました。
「京都アニメーション」のスタジオが放火された事件で先月27日に逮捕され、大阪拘置所に勾留されている青葉真司容疑者(42)について、京都地方裁判所は9日午後、勾留を認めた理由を明らかにする手続きを行いました。
手続きは公開の法廷で行われ、重いやけどをしている青葉容疑者はストレッチャーに乗せられたままの状態で出廷しました。

冒頭に裁判官から氏名を尋ねられると、寝たままの状態でマスク越しに少しくぐもった声で「青葉真司です」と答えました。

このあと、裁判官が勾留を認めた理由について「事案の性質や容疑者の心情などを考えると、第三者を介して証拠を隠滅したり、逃亡したりするおそれがあると判断した」と説明しました。

これに対し弁護士は「事件から10か月以上たち、警察は必要な証拠を押収しているうえ、逃亡を助けるような親族や友人がいるとも思えない。勾留する必要はなく、任意で捜査を進めるべきだ」と意見を述べました。

手続きは30分ほどで終わり、青葉容疑者はこの間、ずっと上を向いて静かに法廷でのやり取りを聞いていましたが、みずから意見を述べることはありませんでした。

青葉容疑者の鑑定留置認められる

一方、検察は9日、青葉容疑者の精神鑑定を行って責任能力の有無を
判断するため、「鑑定留置」を裁判所に請求し、認められました。

期間は9月10日までの3か月で、この間、勾留はいったん中断されます。

検察はその後、精神鑑定の結果をふまえて、青葉容疑者を起訴するかどうか最終的に判断することになります。

青葉容疑者の廷内での様子

青葉容疑者はストレッチャーに寝かされたままの状態で、頭を証言台に向けて仰向けの状態で廷内に入りました。天井を見つめていて表情は確認できませんでしたが、一部にやけどのあとがみられました。

また勾留の理由を説明する際に、裁判官から事件で被害にあった70人の社員の状況をまとめた一覧表を紙で示されると、1分以上にわたって紙をじっくりと見ていました。

およそ30分の手続きの間、終始落ち着いた様子で、時折、首を持ち上げるような動作をする以外はほとんど体を動かしませんでした。

傍聴希望で165人並ぶ 倍率6.6倍に

京都地方裁判所では、朝早くから傍聴券を求める人たちが、新型コロナウイルスの感染防止対策のため、間隔をあけて並びました。

裁判所によりますと、25席の傍聴席に対して165人が並び、倍率は6.6倍でした。

傍聴券を求めて並んだ京都大学3年の男子学生は「青葉容疑者がどのような動機で事件を起こしたか知りたいです。本人の身体状況のほか、被害者や遺族に対してどのような思いを持っているのかも気になります」と話していました。

また、京都市上京区から訪れた40代の男性は「勾留する必要はないと思っています。本人が出廷するか、どういう状態なのか、また、どのような心境で何を語るのかに着目したいです」と話していました。