開発中の新型コロナワクチン ブラジルで最終段階の試験で合意

開発中の新型コロナワクチン ブラジルで最終段階の試験で合意
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南米のブラジル政府は、イギリスのオックスフォード大学などが開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて最大都市サンパウロなどで2000人を対象に来週から最終段階の試験を行うことで合意したと発表しました。
このワクチンはオックスフォード大学がイギリスに本社がある製薬大手「アストラゼネカ」と開発しているもので、すでに数百人に接種して安全性や効果を確かめる第2段階の臨床試験まで行われています。

この開発中のワクチンについて、ブラジル政府は8日までに、ブラジル国内で、より多くのヒトに接種して長期間にわたり安全性や効果を確かめる最終の第3段階の試験を行うことで、オックスフォード大学側と合意したと発表しました。

具体的には、来週から最大都市サンパウロとリオデジャネイロで、医療関係者など2000人に対して、ワクチンの接種を始めるとしています。

ブラジルでは、新型コロナウイルスの感染者数がアメリカに次いで2番目に多く、感染が拡大しており、政府はワクチンの試験を受け入れることで感染対策がより早く進むとしています。

このワクチンについて製薬会社は、開発がうまくいかない可能性はあるものの、量産体制を整えるとしていて、アメリカの生物医学先端研究開発局も10億ドル以上(日本円で1080億円以上)の支援を行っています。