米 NY株式市場 ナスダック株価指数が史上最高値

米 NY株式市場 ナスダック株価指数が史上最高値
週明け8日のニューヨーク株式市場は、景気の先行きへの期待から大幅に上昇しIT関連銘柄の多い、ナスダックの株価指数は、史上最高値を更新しました。
また、ダウ平均株価も、ことし初めてとなる6日連続の値上がりを記録するなど、株価の上昇が続いています。
8日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、先週末に比べて461ドル46セント高い、2万7572ドル44セントで、ことし初めて6日連続での値上がりでした。

また、ナスダック株価指数の終値は9924.746で、ことし2月19日の終値を上回り史上最高値を更新しました。

市場では、景気の先行きへの期待が根強いうえ、先週発表された先月のアメリカの失業率が、前の月に比べて改善したことから、景気回復のスピードが速まるとの見方が強まり、週明けも買い注文が広がりました。

また、IT関連銘柄は、この日もアマゾンが最高値をつけるなど、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けづらいとして買われ、ナスダック指数の最高値につながりました。

一方、外国為替市場ではドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は一時、1ドル=108円20銭台と、8日の東京市場に比べて、1円以上の円高ドル安となっています。

ナスダックとは

ナスダックに上場している3000を超える企業の株価から算出されるのが、「ナスダック総合指数」と呼ばれる株価指数で、ダウ平均株価などと並んで、ニューヨーク市場の主要株価の1
つとされています。

上場しているのはIT関連銘柄が多く、アップルやマイクロソフト、アマゾン、インテルなどが代表的ですが、自動車メーカーのテスラや、コーヒーチェーンのスターバックス、それに日本企業も上場しています。

新型コロナウイルスの感染拡大で株価が急落したことし2月24日から、ナスダック指数はダウ平均株価と同様に大きく値下がりし、1か月後(3月23日)には急落前に比べ、28%も下落しました。

しかし、その後はネット通販の利用増加など、新型コロナウイルスの感染が拡大する中でもIT関連株は「影響を受けづらい」銘柄とされ、ダウ平均株価の値上がり率を常に上回るペースで回復を続けてきました。

特にアップルやアマゾン、ネット配信大手のネットフリックス、それにフェイスブックなどはこの間、最高値を更新しています。