五輪代表内定選手などに抗体検査 問題なければ合宿再開 全柔連

五輪代表内定選手などに抗体検査 問題なければ合宿再開 全柔連
全日本柔道連盟は、東京オリンピックの代表内定選手などに対し新型コロナウイルスに感染したことがあるかどうか調べる「抗体検査」などを実施し、検査の結果を踏まえたうえで、早ければ今月にも全日本の強化合宿を始める方針です。
全日本柔道連盟は、緊急事態宣言の解除後も新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全国の加盟団体に対して当面は相手と組み合う形での稽古の自粛を求めています。

その一方で、来年に延期された東京オリンピックの代表内定選手の強化の遅れを指摘する声もあがっています。

こうした状況を受けて全柔連は、オリンピックの代表内定選手を含む全日本の強化選手とスタッフ、それに練習パートナーなどおよそ50人に対し新型コロナウイルスに感染したことがあるかどうか調べる抗体検査と「PCR検査」に加えて、医師による健康チェックを行うことを決めました。

全柔連によりますと、検査は今週から都内の医療機関で行われ、医師が検査の結果を踏まえて問題がないと判断すれば、早ければ今月にも東京 北区のナショナルトレーニングセンターで強化選手の合宿を始める方針だということです。

全日本柔道連盟の中里壮也専務理事は、「医師によるチェックで問題が無いことが前提だ。早く稽古をしたい高校生以下に自粛を求める中でジレンマはあるが、強化選手の競技力を上げなくてはならない」と説明しています。