裁判員裁判再開 法廷の裁判員席にアクリル板 評議の部屋を広く

裁判員裁判再開 法廷の裁判員席にアクリル板 評議の部屋を広く
およそ3か月ぶりに東京地方裁判所で再開された裁判員裁判の判決が8日、言い渡され、参加した裁判員からは裁判所の感染予防対策を評価する一方、さらなる対策を求める意見もありました。
東京地方裁判所では、およそ3か月ぶりに裁判員裁判が再開され、8日は初めてとなる判決の後、裁判員4人と補充裁判員2人が記者会見に出席しました。

裁判所が法廷の裁判員の席にアクリル板を設置したり、評議の部屋を広くしたりするなど、感染予防対策を取ったことについて、裁判員を務めた30歳の男性は「今できる対策はやっているという印象を受けた。梅雨や夏には換気しにくくなるので、さらに対策を取ってほしい」と話しました。

補充裁判員の40代の男性は「裁判の開始時間を朝の通勤ラッシュにあたらないようにしたり、換気や消毒を頻繁にしたりとさまざまな配慮をしてくれた。裁判所までの移動には感染の不安が少しあるが、裁判所では不安をあまり感じなかった」と話していました。

また、マスクの着用によって被告や弁護士の表情が分かりにくくなると懸念されていることについては「被告の表情を見てみたいと感じたこともあったが、マスクをしているから伝わらないということはなかった」とか、「目元や体の動きなどから感じるように心がけた」などと、いずれの裁判員も審理に影響はなかったと話しました。