“感染ゼロ”のニュージーランド 国内すべての制限撤廃 コロナ

“感染ゼロ”のニュージーランド 国内すべての制限撤廃 コロナ
ニュージーランド政府は、国内での新型コロナウイルスの感染がなくなったとして、日本時間の8日夜、国境管理を除く国内のすべての制限を撤廃しました。
ニュージーランドでは、新たな感染者の減少が続いたことから、4月下旬以降、順次、経済活動が再開され、先月23日からは新たな感染者も確認されなくなり、治療が必要な人も国内にはいないということです。

こうした状況を受けて、政府は「国内では新型コロナウイルスの感染がなくなった」として、日本時間の8日夜9時前に4段階ある警戒水準を現在の「レベル2」から最も低い「レベル1」に引き下げました。

これにより、人々が集まる際の人数の上限など新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした国内のすべての制限が撤廃されました。

一方、外国人の入国は引き続き原則禁止とするなど、入国の際の制限は継続されています。

アーダーン首相は「ニュージーランドは世界で最も経済活動が自由にできる国の1つになる」と、対策の成果を強調する一方、「国内で再び感染者が確認されることを想定して準備を整えておく必要がある」と述べ、濃厚接触者の追跡を迅速に行うため、訪れた場所の記録などを残すよう国民に呼びかけています。