USJ 3か月ぶりに営業再開 コロナ対策で入場者限定

USJ 3か月ぶりに営業再開 コロナ対策で入場者限定
新型コロナウイルスの影響で休業を続けてきた大阪のテーマパーク、USJユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、8日、入場者を限定する形でおよそ3か月ぶりに営業を再開しました。
大阪・此花区のテーマパーク、USJは、感染拡大を受けて2月末から休業を続けてきましたが、8日およそ3か月ぶりに営業を再開しました。

オープンを待ちわびた学生や家族連れがキャラクターのついた髪飾りをつけたりして小走りにゲートから入っていきました。入場の際にはマスクの着用が義務づけられるほか、検温も行われます。また、8日から14日までの1週間は年間パスポートを持っている大阪府民に入場が限られます。当日券の販売はないため、入場者は事前にインターネットで申し込み、QRコードをかざしてからゲートを通過していました。友人どうしで訪れた女子学生たちは「ずっと自粛していたので思い切り遊ぶのが楽しみです。3か月分のストレスを発散したい」などと話していました。

入場対象は今後、段階的に広げる予定です。年間パスポートを持っていない一般の来場者については、来週月曜日・15日から大阪府民を対象に、今月19日からは関西2府4県に住む人に拡大しますが、それ以外の地域に住む人の入場は当面認めない方針です。

USJの対策と影響

USJは営業再開にあたり、新型ウイルスのさまざまな感染防止対策を導入しています。

まず、入場者は、マスクの着用が義務づけられているほか、検温が実施されます。体温が37度5分以上ある人は入れません。

園内で出会うキャラクターとの距離は2メートル以上保つよう、地面に目印がつけられていて、近づくとスタッフから距離をとるよう呼びかけられます。ハグやハイタッチは身ぶりだけで行うことにしています。

USJで人気のライド・アトラクション、「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」や、「ザ・フライング・ダイナソー」といったジェットコースターでは座席を前後1列ごとに間隔を空けて乗車します。

また、入場者は乗車前と乗車後に手や指をアルコール消毒するルールになっています。

USJ側も乗り物については、手が触れる安全バーなどを1時間に1回、アルコール消毒することにしています。

また、「シング・オン・ツアー」や「ユニバーサル・モンスター・ライブ」といった音楽やダンスのショーが楽しめる屋内型の劇場の座席も1列ごとに間隔を空けることにしています。

園内のレストランも利用制限がかかります。人との距離をとるソーシャルディスタンスを徹底するため、横並びの着席を求めいます。

4人のグループで訪れた場合1つのテーブルを囲めず、2人ずつ、別テーブルでの少し寂しい食事になりそうです。

このほか、感染が発生した場合、あとで入場者に知らせるため、大阪府の「コロナ追跡システム」の登録を呼びかけています。

一方、USJは、こうした対応に追われ、採用に人手が割けないことなどを理由に、来年春に卒業する大学生などを対象にした採用活動をすでに中止しています。

USJのオペレーション部、有田順一部長は「私たちクルーも、この日を心待ちにしてきた。コロナの対策で今までと違う形での運営になるが、ゲストの皆様とクルーが一丸となって、新しいパーク運営に取り組みたい」と話していました。