池田小事件から19年で追悼 新型コロナで規模縮小

池田小事件から19年で追悼 新型コロナで規模縮小
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大阪 池田市の大阪教育大学附属池田小学校で8人の児童が殺害された事件から8日で19年となり、新型コロナウイルスの影響で規模を縮小した形で追悼の集いが開かれました。
大阪教育大学附属池田小学校では19年前の平成13年6月8日、刃物を持った男が侵入して児童8人が殺害され、児童13人と教員2人がけがをしました。

事件から19年となった8日、学校で行われた追悼の集いは新型コロナウイルスの影響で例年より規模が大幅に縮小され、遺族と教職員、それに児童の代表の合わせておよそ60人が出席しました。

はじめに亡くなった児童8人を悼んで鐘が鳴らされ、全員で黙とうしました。

そして当時6年生の担任で、ことし校長に就任した眞田巧校長が「当時、『学校は安全なところである』という根拠のない思い込みによって緊急事態の想定ができていなかった」と当時を振り返り、安全管理の徹底を誓いました。

学校ではこの春、危機管理マニュアルに事件の教訓として当時の詳しい状況や反省点を書き加え、マニュアルを通じて教訓を共有し、語り継ぐことで学校の安全につなげたいとしています。

眞田校長は「新型コロナウイルスの影響で小規模での開催となってしまい残念ですが、学校として引き続き事件を語り継ぎ二度と同じようなことが起きないよう呼びかけていきたい」と話していました。