全日空と日本航空 臨時貨物便を大幅増へ 経済活動再開に伴い

全日空と日本航空 臨時貨物便を大幅増へ 経済活動再開に伴い
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経済活動の再開に伴って航空貨物の需要が持ち直してきていることから、全日空と日本航空は今月、アジアや欧米など幅広い路線で臨時の貨物便を大幅に増やす計画です。
航空貨物は、マスクや医薬品などの医療関係の物資のほか、世界各地の工場の再開に伴って自動車部品や半導体などを運ぶ需要が持ち直してきています。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、貨物も一緒に運ぶ旅客機が依然、大幅な運休や減便となっているため、全日空は今月、貨物専用機で約440便の臨時便を運航します。

アジアを中心に欧米も含めた幅広い路線で運航する計画で、ひと月の臨時便の規模としては過去最大です。

また、ことし4月から旅客機に乗客を乗せず、貨物便として運航する取り組みを始めていて今月は、約400便を運航します。

一方、貨物専用機を持たない日本航空も旅客機を貨物便に転用する形で今月は、約1200便を運航します。

さらに、日本航空の傘下の新たな格安航空会社「ジップエア」は感染拡大の影響で先月予定していた就航を延期しましたが今月3日から、客を乗せない貨物便として成田空港とタイのバンコクの間で運航を始めました。各社は、今後も需要の動向を見て臨時の貨物便の増便を検討するとしています。