子ども食堂が弁当無料配布 つながりを大事に 東京 大田区

子ども食堂が弁当無料配布 つながりを大事に 東京 大田区
東京 大田区の子ども食堂では、新型コロナウイルスの影響で運営を休止する中でも子どもたちとのつながりを保とうと、手作りの弁当を無料で配る取り組みを行いました。
東京 大田区の子ども食堂「Tsumugi」は、週2日、食事とともに、子どもたちの居場所を提供していましたが、4月以降、休止せざるを得なくなりました。

緊急事態宣言が解除されても、大人数が集まって飲食をともにするのは難しいため、7日は手作りの弁当30食分を用意し、子どもに無料で配りました。

弁当には、豆ごはんや鶏の照り焼き、卵焼きなどが詰められました。

企業から寄付を受けたカレーやみそ汁といったレトルト食品や菓子なども配られました。

2歳の子どもを連れた32歳の母親は「子どものためのお弁当をもらえるのは節約にもなりますし、とても助かります」と話しました。

以前から子ども食堂を利用していた中学2年の女子生徒は「学校の宿題をみんなで教え合ったり、親が留守の時にごはんを一緒に食べたりする場所がなくなり、悲しかったです。久々にみんなに会えてうれしくて、改めて大事な場所だと思いました」と話していました。

「Tsumugi」の石和田直孝さんは「子どもたちがどうしているか心配でした。今までのつながりを保つとともに、困っている人との新たなつながりも生まれるかもしれないので、取り組みを続けていきたい」と話していました。