新型コロナ対策 手を触れずに操作 パネルなど新技術開発相次ぐ

新型コロナ対策 手を触れずに操作 パネルなど新技術開発相次ぐ
新型コロナウイルスの感染防止につなげようと、手を触れずに操作できる液晶パネルなど、手を清潔に保つための新たな技術開発が相次いでいます。
電子部品大手のアルプスアルパインは、画面に手を触れずに操作できる液晶パネルの開発を進め、来年の製品化を目指しています。

画面の内側に静電気を感知するセンサーを備えていて、3センチほどの距離で指を動かすことで、タッチパネルに触れるのと同じように画面を切り替えたり、ボタンを選択したりできるということです。

医療機関や介護施設向けに開発を進めていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ビルのエレベーターや公共施設のトイレなどの操作に採用したいという問い合わせが増えているということです。
一方、富士通は、カメラの映像を通して手や指の動きを読み取り、正しく手洗いできているかを確認するAI=人工知能を開発しました。

手をこすり合わせる回数や爪の間も洗っているかなどを自動で細かく確認し、十分でなければ注意を促すこともできるということで、食品メーカーや医療機関のほかイベント会場向けなどにも販売する方針です。

富士通研究所のシニアリサーチャー、鈴木源太さんは「新型コロナウイルスの感染拡大で人々の衛生環境への意識が高まっているので、生活支援に向けた開発を強化したい」と話していました。