東芝 来年3月期 900億円減益の見通し 新型コロナ影響

東芝 来年3月期 900億円減益の見通し 新型コロナ影響
東芝は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、来年3月期の営業利益が900億円減り、黒字は1100億円になるという見通しを発表しました。
東芝が5日発表したことし3月期の決算は、本業のもうけを示す営業利益が、前の年の3.6倍にあたる1304億円に増えました。

しかし、最終的な損益は、アメリカのLNG事業を売却して損失を計上したことから、1146億円の赤字になりました。

前の年は半導体子会社の巨額の売却益を計上し、1兆円余りの黒字でした。

また、来年3月期の業績については、営業利益が1100億円と15.7%の減益になると予想しています。

新型コロナウイルスの感染拡大で自動車向けの半導体などの売り上げが減り、営業利益は900億円減少すると見込んでいます。

オンラインで記者会見した東芝の車谷暢昭社長は「新型コロナウイルスで影響を受けていた生産現場は今月中にはフル稼働に戻る見通しだ。一方で、いわゆる第2波や第3波など不測の事態に備える必要もあり、十分な資金を確保してのぞんでいく」と述べました。