空手女子「形」清水 “今は稽古だけに打ち込める貴重な時間”

空手女子「形」清水 “今は稽古だけに打ち込める貴重な時間”
東京オリンピックの新競技、空手の女子「形」で金メダル獲得が期待される清水希容選手が、NHKの取材に応じ、新型コロナウイルスの影響で大会が行われない現状を踏まえ、「稽古だけに打ち込める貴重な時間なので、成長したい」と心境を語りました。
清水選手は、スピードや技の正確さなどを競う「形」の女子で世界選手権2連覇を果たし、全日本選手権を7連覇している、日本女子のエースで、来年の東京オリンピックでは金メダル獲得が期待されています。

清水選手はオンラインでNHKの取材に応じ、新型コロナウイルスの影響で大会が行われない現状を踏まえ、「これまでは試合に追われての稽古ばかりだったが、今のように稽古だけに打ち込めるのは、競技生活で初めてかもしれない。貴重な時間なので成長したい」と心境を語りました。

稽古は自宅で1日およそ8時間にわたって行い、オンラインでコーチから指導を受けているということで、「形の稽古はほとんどしていない。動きのむだな癖を取り除くため、基本動作の突きなどを繰り返している」と、時間のある期間を活用してあえて取り組んでいることを明かしました。

来年のオリンピックに向けては「国際大会も中止が相次ぎ、オリンピックがぶっつけ本番になる可能性もあるが、準備する時間が1年増えたと前向きに捉えている。オリンピックで今までにない自分をぶつけ、最高の演武をして、金メダルを獲得したい」と決意を話していました。