コンゴ エボラ出血熱が新たに流行 4人が死亡

コンゴ エボラ出血熱が新たに流行 4人が死亡
アフリカ中部のコンゴ民主共和国の北西部で、エボラ出血熱の新たな流行でこれまでに4人が死亡しました。地下資源をめぐる武装グループによる紛争が続く中、医療当局は新型コロナウイルスとエボラ出血熱の2つの感染症の対応に追われています。
コンゴ民主共和国では東部の北キブ州を中心に2年前からエボラ出血熱が流行し、WHO=世界保健機関によりますと、2280人が死亡しましたが、最近は新たな感染者は確認されていないことから流行は終息に向かっているとみられています。

こうした中で、コンゴ政府は、1日、北西部のエクアトゥール州で新たな流行が確認され、6人が感染し、このうち4人が亡くなったことを明らかにしました。

これについてWHOアフリカ地域事務局のモエティ事務局長は4日の記者会見で「コンゴでも新型コロナウイルス対策で外出制限が行われている中、エボラ出血熱の新たな流行が起きていると考えるのが妥当で、懸念している」と述べました。

コンゴでは首都キンシャサを中心に、新型コロナウイルスの感染が広がっていて、先月31日までに3195人が感染し、72人が亡くなっています。

コンゴでは、ダイヤモンドなど豊富な地下資源の利権をめぐって、東部では政府軍と武装グループによる紛争が続いています。

医療当局は、WHOとともに北西部でエボラ出血熱の検査態勢を強化していて、2つの感染症の対応に追われています。