アルツハイマー病 iPS細胞の実験での発見薬 患者に投与し治験

アルツハイマー病 iPS細胞の実験での発見薬 患者に投与し治験
京都大学などのグループが、アルツハイマー病の患者の細胞から作ったiPS細胞での実験で見つけた薬を、実際に患者に投与して安全性や有効性を確かめる治験を始めると発表しました。
これは4日、京都大学iPS細胞研究所の井上治久教授らのグループが発表しました。

それによりますと、治験では京都大学附属病院など7つの医療機関で、遺伝的な要因で発症する「家族性アルツハイマー病」の患者を対象に、パーキンソン病などの治療に使われている「ブロモクリプチン」という薬を投与します。

「ブロモクリプチン」はアルツハイマー病の患者から提供を受けた細胞から作製した、iPS細胞を使った実験で見いだされた薬で、実験では患者の脳にたまる異常なたんぱく質を減らす効果があり、特に「家族性アルツハイマー病」の患者の細胞で高い効果が見られたということです。

グループでは今後、1年余りにわたって、合わせて10人を対象に薬を投与した患者と、偽の薬を投与した患者で比較するなどして安全性や有効性を確かめ、「家族性アルツハイマー病」の治療薬としての承認を目指すとしています。

井上教授は「家族性アルツハイマー病は国内に数千人の患者がいるとされ、社会や家族の中で重要な役割を果たしている若年の方が発症する過酷な病気です。一刻も早く治療薬が届くようにしたい」と話しています。