群馬の2町 住民の抗体検査 公費で大幅補助へ 新型コロナ

群馬の2町 住民の抗体検査 公費で大幅補助へ 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染防止対策を強化しようと、群馬県の草津町と長野原町は、早ければ7月から、住民が抗体検査を受ける費用を公費で大幅に補助する方針を決めました。
抗体検査は、ウイルスなどに感染すると作られる「抗体」と呼ばれるたんぱく質が血液中にあるかどうかを調べるもので、感染歴の有無が分かります。

しかし、保険の適用外のため通常1万円ほどの費用がかかることから、群馬県の草津町と長野原町は、検査を希望する住民の費用を公費で大幅に補助する方針を決めました。

具体的には、医療機関や介護施設などで働く人は全額補助し、それ以外の人は、1人およそ3000円の自己負担で受けられるようにするということです。

抗体検査は、地域の中での感染の広がりを知ることができることから感染防止対策を検討するうえで重要だとされていて、2つの町は検査を行った医療機関から陽性率についてデータを提供してもらうということです。

この事業にかかる予算は、草津町は専決処分で、長野原町は議会の承認を得て確保することにしていて、いずれも早ければ7月から住民が補助を受けられるように準備を進めているということです。

草津町の黒岩信忠町長は「草津には多くの観光客が訪れるので、それだけ感染リスクも大きく、しっかり対策をして備えたい。住民が抗体検査を積極的に受けていることが発信できれば、観光に訪れる人たちにも安心材料になるのではないか」と話しています。