北九州市 救急外来ある全病院に患者受け入れ要請 新型コロナ

北九州市 救急外来ある全病院に患者受け入れ要請 新型コロナ
北九州市は、医療スタッフの新型コロナウイルスへの感染を懸念して救急患者の受け入れを制限する病院があって、地域の救急医療体制がひっ迫するおそれがあるとして、救急外来がある市内22の病院すべてに対し、患者を受け入れるよう文書で要請しました。
北九州市で3日までに集団感染が確認された小倉北区の北九州総合病院と門司区の門司メディカルセンター、それに八幡西区の産業医科大学病院は救急医療を担っていますが、現在、救急患者の受け入れを停止しています。

市によりますと、これまで肺炎とは関係の無い症状で搬送された救急患者の治療にあたった医療スタッフが感染したケースがあったことなどから、ほかの病院の中には感染を懸念して救急患者の受け入れを制限するところがあるということです。

このため市は、地域の救急医療体制がひっ迫するおそれがあるとして、医師会と連名で救急外来がある市内22の病院すべてに対し、感染防止策を徹底したうえで患者を受け入れるよう文書で要請しました。

また市は、市外の医療機関にも北九州市の患者を受け入れるよう要請しています。

北九州市地域医療課は「市内の救急病院からは、すでに受け入れ態勢はひっ迫し始めているという声があがっている。こうした状況を避けるために市としても可能なかぎり対応していきたい」としています。