カンヌ映画祭 通常開催を見送りも 56本を公式作品として発表

カンヌ映画祭 通常開催を見送りも 56本を公式作品として発表
新型コロナウイルスの影響で延期されていた、世界3大映画祭の1つ、フランスのカンヌ映画祭の主催者は、通常どおりの開催を見送ると決めたうえで、世界各地から集まった56本の作品を、ことしの映画祭の公式作品として発表しました。
ことしのカンヌ映画祭は、5月に開催の予定でしたが、新型コロナウイルスの影響を受け、延期する方向で調整が進められてきました。

こうした中、映画祭の主催者は3日、世界各地から集まった56本の作品を、ことしの映画祭の公式作品として発表しました。

日本からは、河瀬直美監督の「朝が来る」など3作品が選ばれています。

作品は、今後映画館で上映する際などに、カンヌ映画祭に承認されたことを示すマークが使えるようになります。

一方で主催者は、映画祭の通常どおりの開催を見送ることを決め、最優秀賞「パルムドール」を選ぶ審査などは行わず、作品を今後、別の映画祭に出品できるように調整を進めたということです。

運営責任者のティエリ-・フレモ-氏は「一人一人が公式作品の中から『パルムドール』を選ぶことができる」と述べ、映画を見る喜びを味わい続けてほしいというメッセージを送りました。