北九州 市立小中学校 コロナ感染予防で5日から分散登校へ

北九州 市立小中学校 コロナ感染予防で5日から分散登校へ
北九州市教育委員会は、市内で新型コロナウイルスへの感染確認が相次いでいる中、子どもたちの感染を防ぐため、市立の小中学校で、5日から今月18日まで、学年や学級別に、登校日や登校時間をずらす分散登校を実施すると発表しました。
北九州市では、2日までの11日連続で合わせて119人の感染が確認され、このうち12人は、市立の5つの小中学校に通う小中学生です。

こうした状況を受けて、北九州市教育委員会は、保護者の不安のふっしょくと、子どもたちの感染を防ぐため、先月25日から、午前中のみの授業を続けている市立の小中学校について、5日から今月18日まで、学年や学級別に登校日や登校時間をずらす分散登校を実施すると発表しました。

実施にあたっては、いわゆる3密を避けるために、一度に登校する各クラスの児童・生徒の数を20人以下にするということです。また、中学校の部活動については接触の機会が多いことから、当面中止するとしています。

市立の幼稚園や特別支援学校、それに高校については、各校ごとに対応を判断してもらうとしています。

記者会見で、北九州市教育委員会の田島裕美教育長は「感染リスクを最大限、低減する必要がある一方で、学びの場を継続することも学校のミッションなので、2週間の分散登校を行うことにした」と述べました。

また、市内の5つの小中学校で児童や生徒の感染が確認されていることに関連して、「何人かの感染が出た地域でたくさんのうわさが飛び交っていると聞いている。感染した人やその家族を責めることによって、その方々の心を傷つけないでほしいということを子どもたちに正しく学校の現場で伝えていきたい。今こそ学校、家庭、地域が一体となってこの危機を乗り越えたい」と述べました。