大阪府 避難所でのコロナ感染拡大防止マニュアルを策定

大阪府 避難所でのコロナ感染拡大防止マニュアルを策定
本格的な大雨や台風の時期を前に、大阪府は、避難所での新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためのマニュアルを新たに策定しました。「3密」にならないよう家族ごとに距離を確保することや、指定の避難所に加え宿泊施設の活用などが盛り込まれています。
災害時の避難所をめぐっては、避難してきた人が密集すると、新型コロナウイルスの感染拡大につながるおそれがあるというリスクが指摘されています。

このため大阪府は、府内の市町村向けのマニュアルを新たに策定し、吉村知事が3日の記者会見で発表しました。

マニュアルでは、「3密」にならないよう、避難が短期間の場合は、テープで区画を区切って家族単位で1メートル以上の距離を確保するほか、避難が長期にわたる場合は、大人が座った状態で口元より高いパーティションを設置することなどを求めています。

また、指定の避難所に加え、自宅の2階のほか親戚や知人の家、ホテルや旅館などの宿泊施設、それに、学校の空き教室などを活用することも盛り込まれています。

さらに、陽性と判定され自宅で療養している人や濃厚接触者の避難場所を、保健所があらかじめ確保することも求めています。

吉村知事は「多様な避難所の確保に特に注意を払ってマニュアルを作った。市町村と研修や訓練も行って備えていきたい」と述べました。