初の「東京アラート」の背景 東京都の感染状況は

初の「東京アラート」の背景 東京都の感染状況は
東京都は2日、新型コロナウイルスの感染状況に悪化の兆候が見られるとして、都民に警戒を呼びかける「東京アラート」を出しました。これは感染状況の指標などをもとに出されました。

感染者数

新たな感染者の数はこのところ増加傾向にあり、2日は34人の感染が確認されました。1週間の平均でみると16.3人で、緩和の段階を進める場合の基準となる20人未満を下回っているものの、19日ぶりに30人以上となり、都は「警戒すべき状況だ」としています。

週単位の増加比

感染確認の週単位の増加比率も、1を超えると前の週より増えたことを示しますが、2日の時点で2.15となりました。2を超えると休業などを再要請する目安を超えたことになり、これも都は、「警戒すべき状況」だとしています。

感染の状況

感染の状況をみると、夜の繁華街に関連する感染が多くなっているほか、医療機関で集団感染がみられることにも都は懸念を示しています。

専門家の意見

こうした点について専門家に意見を求めたところ、「医療提供体制は確保できているものの、直近の感染状況の推移を鑑みると、感染拡大を警戒すべき状況にある」と指摘されたということです
このため、都は都民や事業者に感染拡大の警戒を呼びかける必要があるとして、「東京アラート」を出すことを決めました。