東京都が初の「東京アラート」都民に警戒呼びかけ 新型コロナ

東京都が初の「東京アラート」都民に警戒呼びかけ 新型コロナ
k10012455831_202006022313_202006022316.mp4
東京都は2日、都内で新たに34人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されるなど感染状況の悪化の兆候が見られるとして、都民に警戒を呼びかける「東京アラート」を出しました。「東京アラート」が出されるのは初めてです。
東京都は2日、都内で新たに34人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。1日の感染の確認が30人以上となるのは先月14日以来、19日ぶりです。

こうした状況をうけて、都は、午後9時45分から対策本部会議を開き、今後の対応を協議しました。その結果、感染状況の悪化の兆候が見られるとして、都民に警戒を呼びかける「東京アラート」を出しました。「東京アラート」が出されるのは初めてです。
対策本部会議で小池知事は「きょうの新規陽性者数は34人で、病院の集団感染の影響があるとはいえ、警戒すべき数字だ。都民には、特に夜の繁華街など『3密』のリスクの高い場所では十分注意していただきたい。きのうからロードマップの『ステップ2』に移行したが、引き続き必要な警戒をしながら、感染拡大防止と経済社会活動との両立を図っていきたい」と述べました。
「東京アラート」が出されたことを受けて、東京都庁とレインボーブリッジはそれぞれ午後11時すぎに、いったん消灯したあと、都民に警戒を呼びかける赤い色の照明が点灯されました。

小池知事「一人一人の行動が社会全体に影響と意識を」

東京都の対策本部会議のあと小池知事は記者団に対し「ここまで感染を抑えてきたのは都民の協力があってのことだ。改めてこの波をこれ以上、高めないために協力をお願いしたい」と述べました。

そのうえで休業要請などの段階的な緩和について「『ステップ2』に移行しているが、これで『ステップ1』に戻るというものではない。ただし徹底した対策をして事業を再開した方々には注意をいただきたいし、利用される方々にも基本的な感染症の防止に協力をいただきたい」と述べました。

そして「改めて原点に立ち返って、一人一人の行動が社会全体に影響をもたらすという意識を持ってほしい」と呼びかけました。