香港 感染防止理由に9人以上で集まること禁止延長 民主派反発

香港 感染防止理由に9人以上で集まること禁止延長 民主派反発
香港政府は、新型コロナウイルスの感染を防ぐことを理由に、9人以上で集まることを禁止する措置について、期限を2週間延長すると発表し、民主派の団体などは、抗議活動を取り締まるために、感染対策を政治的に悪用していると反発を強めています。
香港政府は2日、新型コロナウイルスの感染を防ぐことを理由に、4日までとしてきた、9人以上で集まることを禁止する措置について、2週間延長し、今月18日までとすると発表しました。

香港では1か月以上、海外から戻った人などを除いて感染はほぼ抑え込まれ、先月27日からは、段階的に学校が再開されたほか、スポーツジムやカラオケなどでも、営業制限の緩和が進められています。

一方で警察は、天安門事件が起きた6月4日に市民団体が毎年開催してきた犠牲者を追悼する集会について、新型コロナウイルスの感染を防ぐためだとして、今回初めて許可しなかったほか、抗議活動に対し、厳しい取締りを行っています。

また、今月9日に大規模な抗議活動が始まって1年となるのに合わせて、SNS上ではさまざまな集会やデモ行進の呼びかけが行われていたことから、民主派の団体などは「感染対策を政治的に悪用し、言論の自由を封じ込めようとしている」と反発を強めています。