東京で新たに34人感染確認「焦点絞り対策を」専門家

東京で新たに34人感染確認「焦点絞り対策を」専門家
東京都内で2日、新たに34人の感染が確認されたことについて、感染症対策に詳しい東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は「30人以上というのは決して少なくない人数で、感染の連鎖がずっと続いていると考えられる。今後、さらに増えるおそれもあるため、十分に注意が必要だ」と話しています。
そのうえで「夜の街に関連する感染者が増えているため、感染状況が落ち着かない間は休業補償などとセットで、しばらく閉店を要請するなど、焦点を絞った対策を取るべきだ。対策が遅れれば、韓国で起きたように100人規模の集団感染に発展するおそれもあるため、早急な対応が必要だ」と指摘しました。

また、北九州市で感染の確認が相次いでいることについては「感染経路が不明の人が一定数いて、どこで誰が感染を広げているか、明確にわかっていないため、さらに拡大するおそれもある。北九州は、九州の玄関口ともいわれ、有効な対策が打てなければ、感染が九州全体に及ぶ可能性もあり、いまが正念場だ」と指摘しています。

一方で「感染症は誰でも例外なくかかるもので、感染したことが個人に対する批判や地域の風評被害につながってはならない。感染した場所の公表については感染防止の効果も合わせて慎重に判断すべきだ」と話しています。