立民 「持続化給付金」など予算委で集中審議を

立民 「持続化給付金」など予算委で集中審議を
新型コロナウイルス対策の「持続化給付金」などをめぐって立憲民主党は、今週中に予算委員会で集中審議を行うよう求めました。これに対し、自民党は日程的に難しく、まずは所管する委員会で質疑を行うべきだという考えを示しました。
自民党の森山国会対策委員長と立憲民主党の安住国会対策委員長は、2日午前、国会内で会談しました。

この中で安住氏は、東京高等検察庁の黒川前検事長の問題や、新型コロナウイルス対策の「持続化給付金」の事務の委託などをめぐって、政府から説明を聴くため今週中に予算委員会で集中審議を行うよう求めました。

これに対し森山氏は、日程的に難しく、まずは所管する委員会で質疑を行うべきだという考えを示しました。

このため安住氏は、3日は各委員会で質疑を行うものの与党側が予算委員会の集中審議に応じないかぎり、衆議院では4日と翌5日は委員会の開催に応じられないと伝え、引き続き協議することになりました。

自民 森山国対委員長「過去にも再委託したケースある」

自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し、「今週、予算委員会を開くのは無理があり、集中審議をめぐる協議は物別れに終わった。所管する委員会でまず議論を詰めてもらうことが大事ではないか」と述べました。

また、「持続化給付金」の事務の委託の在り方をめぐっては、「過去にも再委託したケースは多々ある。効率的な行政を行うという意味では、そういう方法もあってしかるべきだ。だんだん理解してもらえるのではないか」と述べました。

立民 安住国対委員長「首相に聞くこと たくさんある」

立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し、「新型コロナウイルスの問題に対応しなければならない時に、対決色を前面に打ち出すのは好ましいことだとは思っていないが、『持続化給付金』についてなど、安倍総理大臣に聞かなければならないことがたくさんある」と述べました。

自民 世耕参院幹事長「問題のある再委託ではないのでは」

自民党の世耕参議院幹事長は、記者会見で「再委託はほかでもあることだ。丸投げはだめだが、振り込み業務はこの社団法人が行っているようなので、特に問題のある再委託ではないのではないか。経済産業省が、国会の場に限らず、メディアにもしっかり説明することが重要だ」と述べました。

公明 山口代表 「説明尽くすことが重要」

公明党の山口代表は記者会見で「政府が事実関係をきちんと把握して、説明を尽くすことが重要だ。疑義を招かないよう、実施体制をしっかり確立してもらいたい」と述べました。