北海道 白老町のアイヌ文化発信拠点 9日から町民対象に内覧会

北海道 白老町のアイヌ文化発信拠点 9日から町民対象に内覧会
開業が延期されている北海道白老町のアイヌ文化の発信拠点、「ウポポイ」について国土交通省は、今月9日から町民を対象にした内覧会を開催すると発表しました。
「ウポポイ」はアイヌ文化を発信するため、国土交通省などが北海道白老町に整備した国立の博物館などがある施設で、もともとは4月の開業を予定していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開業時期を延期しています。

これについて、赤羽国土交通大臣は2日の記者会見で「安心して施設を訪れてもらえるよう感染症対策のガイドラインを示したうえで、まずは白老町民の皆様に最初に優先してウポポイを見てもらいたい。わが地元のものとして、ウポポイを育ててもらい、開業につなげていきたい」と述べて、今月9日から14日までの間、白老町民向けに内覧会を開催することを明らかにしました。

また、一般向けに施設を全面開業する時期について赤羽大臣は「この内覧会や新型コロナウイルスの感染の状況、専門家の意見などを踏まえたうえで、地元の皆様とよく打ち合わせて時期を検討していきたい。地元の期待も大きいので許される範囲で速やかに判断したい」と述べました。

菅官房長官 開業時期は引き続き検討

菅官房長官は、記者会見で、「ウポポイについては、地元の理解を深めていただくために町民向けの内覧会を6月9日から14日にかけて実施する予定だ。開業や記念式典の開催の時期は、新型コロナウイルスの感染状況や、地元の意向を踏まえつつ、引き続き検討していきたい」と述べました。