本多劇場 無観客で再開 1人芝居をネットで生配信 東京 下北沢

本多劇場 無観客で再開 1人芝居をネットで生配信 東京 下北沢
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演劇の街、東京 下北沢では、都の休業要請の緩和を受けておよそ2か月ぶりに劇場が営業を再開し、無観客の1人芝居をインターネット上で生配信する新たな形式での公演が始まりました。
東京 下北沢で8つの劇場を運営し、1980年代から小劇場文化の中心地として活動してきた本多劇場グループは、緊急事態宣言を受けて4月7日から、初めてとなる全館一斉の休館を続けてきましたが、都の休業要請の緩和の段階が「ステップ2」に進んだことを受けて、1日夜から一部の劇場で公演を再開しました。

このうち本多劇場では、感染リスクを抑えるため無観客の1人芝居を有料で生配信するという新たな形式で公演が行われ、今月7日までの期間中、柄本時生さんや片桐仁さんらが作品を披露します。
初日に出演した入江雅人さんは感染が広がる今の社会状況を反映した作品を演じ、友人と2人で飲んでいたはずがいつの間にか500人もの人が集まってしまい、大声で解散を命じるうちに時代への怒りが爆発していく様を迫力あふれる演技で見せていました。

本多劇場グループは、今後の感染収束の状況を見ながら観客を入れた公演についても再開したいとしています。
本多愼一郎総支配人は公演後の会見で「劇場はたくさんの人が集まって創作する場所ですが、休館中は誰一人来られず、一日でも早い再開を願ってきょうを迎えました。生の演劇の価値は今後も変わりませんが、配信公演は今後の演劇を収入面で支える新たな方法になると思います」と話していました。