オンライン海外旅行が人気 ネット中継でマチュピチュに

オンライン海外旅行が人気 ネット中継でマチュピチュに
k10012454431_202006020527_202006020530.mp4
世界の多くの国で外国からの渡航制限が続く中、「それでも海外旅行に行きたい」という人たちには、海外とインターネット中継をつなぎ、自宅にいながら海外旅行気分が味わえるオンラインツアーが人気を集めています。
こうしたオンラインツアーは、世界最大の旅行サイト運営会社「トリップアドバイザー」のほか、日本でも大手旅行会社の「エイチ・アイ・エス」が企画しています。

「エイチ・アイ・エス」のツアーは、会社のホームページから参加したいものを予約し、インターネット上のテレビ会議システムで現地にいる旅行ガイドとつながる仕組みです。

大型連休に合わせてことし4月末から始め、ナイアガラの滝などの観光地を案内するツアーや、サーカスで知られる「シルク・ド・ソレイユ」の出演者のトークショーなど、およそ80種類のツアーを開催し、1か月間で延べ4000人以上が参加したということです。
南米ペルーの世界遺産、マチュピチュの魅力を伝えるツアーにはおよそ200人が参加し、現地のガイドがテレビ会議システムを使って、日本語でマチュピチュの歴史や見どころについて写真を交えながら詳しく説明していきました。

これに対し参加者からは「遺跡を一望できる山に登るには人数制限がありますか」「トイレがないと聞きましたが本当ですか」など、チャット機能でさまざまな質問が寄せられ、ガイドが一つ一つ答えていました。

ツアーの参加費は無料のものから日本円で1000円余りのものまであり、会社はこのオンラインツアーを夏の旅行シーズンに向け新たなビジネスとして確立していきたい考えです。

エイチ・アイ・エスサンパウロ支店の上村智子インバウンドマネージャーは「経営的に厳しい状況ですが、今回のピンチをチャンスとして捉えていくことが大切なので、旅行の再開に向け準備をしっかりしていきたい」と話していました。