持続化給付金 事務委託先の協議会を国会で追及へ 野党

持続化給付金 事務委託先の協議会を国会で追及へ 野党
政府の「持続化給付金」をめぐり、立憲民主党の枝野代表は、支給の手続きが進んでいないとして、事務の委託先となっている協議会について国会で追及する考えを示しました。
「持続化給付金」は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で売り上げが減少した事業者に最大200万円を支給する制度で、野党側は事務の委託先となっている社団法人「サービスデザイン推進協議会」の業務実態を調べています。

立憲民主党の枝野代表は党の役員会で、「そもそもなぜこうした団体に発注したのか。給付金を支給する手続きは全く進んでおらず、仕事ができていないところに発注をしたのは本当に深刻な問題だ」と述べました。

そのうえで、「暮らしを支えていくため、迅速な行政の執行を担保することが大事だ」と述べ、国会で追及する考えを示しました。

一方、今月17日までの国会の会期について、枝野氏は北九州市などで新型コロナウイルスの新たな感染者が出ているとしたうえで、「しっかりとした対応ができるよう国会は構えておかなければならない」と述べました。

国民 原口国対委員長 予算委の集中審議求める考え

国民民主党の原口国会対策委員長は記者会見で、「協議会を経由して、再委託先の電通などに丸投げしているのではないかという危惧が出ている」と述べました。

そのうえで、「国民が苦しんでいる時に、ばく大な経費を不透明な団体に注ぎ込むことは許されない」と述べ、東京高等検察庁の黒川前検事長の問題などと併せて、政府から説明を聴く必要があるとして、予算委員会の集中審議を行うよう求める考えを示しました。

共産 小池書記局長「不透明 徹底的な解明必要」

共産党の小池書記局長は記者会見で「769億円で協議会に事務を委託した事業が、749億円で大手広告会社に再委託されており、なぜこのようなややこしいことをしたのか、差額は何に使われたのか、不透明だ。もし給付金が、えたいの知れない団体の食い物にされていたとなれば極めて重大で、徹底的な解明が必要だ」と述べました。