岐阜 白川郷が閉鎖解除 飲食店や宿泊施設の営業再開は2割以下

岐阜 白川郷が閉鎖解除 飲食店や宿泊施設の営業再開は2割以下
新型コロナウイルスの影響で原則閉鎖とされていた、世界遺産の岐阜県白川村の白川郷では1日、およそ1か月ぶりに閉鎖が解除されました。白川村は感染防止の対策をとったうえでの観光を呼びかけています。
世界遺産に登録されている白川村の合掌造りの集落のある地区について、村は先月2日から31日まで、新型コロナウイルスへの感染拡大を防ぐため原則閉鎖とし、集落につながる道路に警備員を配置したり看板を置いたりして観光を控えるよう呼びかけました。

先月25日に政府の緊急事態宣言が全面的に解除されたことから、村は、再び観光客を受け入れることを決め、1日、担当者が観光の自粛を呼びかける看板を撤去し、代わりにマスクの着用など感染を防ぐ対策をとったうえで観光を楽しむよう呼びかける看板を設置しました。

ただ、感染を警戒する声が根強く、地元の観光協会によりますと、飲食店や宿泊施設で1日に営業を再開したのは2割以下にとどまっているということです。

営業を再開した土産物店の50代の従業員は「今後、売り上げを確保できるほど客が来るのか不安が残る」と話していました。

白川村観光振興課の橋脇渓さんは「感染が起きないよう対策を講じながらおもてなしをしていきたい」と話していました。