テレワーク推進企業が転職希望者に人気 新型コロナ

テレワーク推進企業が転職希望者に人気 新型コロナ
新型コロナウイルスの影響で、多くの企業がテレワーク推進に取り組む中、すべての社員がテレワークで働く企業が、転職希望者の人気を集めています。
コンサルティングなどを行う「トライポート」は、東京 新宿に本社を置き、およそ30人の社員全員がテレワークで働いていて、社長の岡本秀興さんも沖縄県に住むなど、社員の3分の2が東京以外に住んでいます。

在宅でも互いの予定がわかるシステムを使ったり、チャットでの雑談やリモートの飲み会を奨励したりして、テレワークでもコミュニケーションを取りやすいよう独自の取り組みを続けていて、先月中旬に中途採用の募集をしたところ、5人ほどの募集枠に570人を超える応募があったということです。

採用を担当する社員が自宅でビデオ通話での面接を毎日行っていて、1日も北海道在住の20代の会社員の男性と面接を行いました。

男性は以前からテレワークでの仕事を希望していて、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、よりその気持ちが強くなって転職を決めたということで、仕事の環境について詳しく尋ねていました。

男性は「北海道も感染の状況は深刻で、出勤するのが怖いという気持ちもあり、より真剣にテレワークで働きたいと考えるようになった」と話していました。
面接を担当したトライポートの森彩子さんは「コロナをきっかけに自分の生き方や働き方を考え直す人が増えていることを実感している。いろんな価値観に沿った働き方を提案したいし、これからはそれが当たり前になっていくのではないか」と話していました。