幼い子どものマスク 感染リスク高める可能性も 新型コロナ

幼い子どものマスク 感染リスク高める可能性も 新型コロナ
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新型コロナウイルスの影響で受け入れを控えていた保育園などが1日から本格的に再開し、子どもの登園が始まる動きがあります。
子どものマスクの着用について専門家は「幼い子どもだと、マスクが感染リスクを高める可能性もある。それぞれの発達段階に応じて着用の判断をしてほしい」と呼びかけています。
保育園や幼稚園の再開の動きが広がる中、SNS上には「幼児用マスクつけるけど、早くて3分、長くても15分で外す」、「熱中症が心配」など、子どものマスクの着用にさまざまな声があがっています。

子どもとマスクについて、国の感染症対策に関わっている沖縄県立中部病院感染症内科の高山義浩医師は「子どもの場合マスクが気になって顔をさわる頻度が増え、感染リスクが高まる可能性もある」と注意を呼びかけるとともに、「こまめな手洗いや登園の前後に熱を測るなど基本的な対策を優先してほしい」と話しています。

マスクの着用をめぐっては、日本小児科医会が呼吸がしにくくなるなどとして2歳未満の子どもの着用をやめるよう呼びかけていて、厚生労働省も「きちんとマスクをつけられない子もおり、一律に着用を求めてはいない」としています。

高山医師は「みんながつけるからつけるというのではなく、基本的な対策をとったうえで、それぞれの発達段階に応じて着用するかどうか判断してほしい」と話しています。