北九州で感染者急増 各地で感染予防策継続を 政府 新型コロナ

北九州で感染者急増 各地で感染予防策継続を 政府 新型コロナ
北九州市で新たな感染者が相次いでいることを受け、政府は、感染者の急増は各地で起こるおそれがあるとして、感染予防策の継続を呼びかけるとともに、大きな流行につながらないよう感染者の早期発見と濃厚接触者の特定を進めて、封じ込めを図りたい考えです。
北九州市では31日、新たに12人が感染していることが確認されるなど、この9日間で97人の感染が確認されています。

新型コロナウイルス対策を担当する西村経済再生担当大臣は、31日の記者会見で、感染経路が追えているため緊急事態宣言の再指定は現時点で考えていないとする一方、「感染者がかなりの人数になってきており、危機感を持って対応する」と述べました。

政府は、北九州市のような感染者の急増は各地で起こるおそれがあるとして、社会経済活動を段階的に再開していく際には、人との距離を取ることやマスクをすることなど、感染予防策を継続するよう呼びかけています。

また、感染が起きた場合でも、大きな流行につながらないよう検査体制を整備して感染者を早期に発見するとともに、濃厚接触者の特定を進めて封じ込めを図りたい考えです。

一方、政府は1日から、最後まで緊急事態宣言が出されていた東京など1都3県や北海道を除き、県をまたいだ移動の自粛は求めないとしていますが、福岡県や隣接の山口県では、北九州市への移動などは慎重に対応するよう呼びかけています。