トランプ米大統領 G7開催 9月まで延期の意向 新型コロナ影響

トランプ米大統領 G7開催 9月まで延期の意向 新型コロナ影響
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アメリカのトランプ大統領は、来月下旬にワシントンで開催する方向で調整を進めていたG7サミット=主要7か国首脳会議について、9月まで延期する意向を明らかにしました。そのうえで中国について協議するため、ロシアや韓国など4か国も招待したいとする考えを示しました。
G7サミットの議長国であるアメリカのトランプ政権は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、各国の首脳が一堂に会する形での開催をいったんは見送りましたが、感染のピークが過ぎたとして来月下旬に首脳をワシントンに招いてホワイトハウスで開催する方向で調整を進めていました。

これについて、トランプ大統領は、30日、フロリダ州からワシントンに戻る大統領専用機の中で記者団に対して、G7サミットの開催を9月まで延期する意向を明らかにしました。

そのうえで「新冷戦」ともいわれアメリカとの対立が続く中国について協議するため、7か国に加えてロシア、韓国、オーストラリア、それにインドの4か国を招待したいとする考えを示しました。

同行していた記者団の代表によりますと、トランプ大統領は「G7の国々は時代遅れのグループで、世界の情勢を適切に対処する国々だとは思わない」と述べたということです。

G7サミットをめぐっては、安倍総理大臣は、開催が決まれば現地を訪れる方向で調整していたほか、イギリスのジョンソン首相とフランスのマクロン大統領も出席に前向きな姿勢を示していましたが、ドイツのメルケル首相は見合わせる考えを表明していました。