インド 1日から制限大幅緩和 コロナ感染者17万人以上

インド 1日から制限大幅緩和 コロナ感染者17万人以上
インド政府は新型コロナウイルス対策として3月下旬から続けてきた外出制限について、1日から感染者が多い地域を除いて制限を大幅に緩和する方針を示し、経済活動の再開を進める考えを強調しました。
インド政府は30日、全土で続けてきた外出制限について、感染者が多い地域を除き、1日から商店の営業や工場の操業などの制限をなくし、大型商業施設や飲食店、それにホテルについても来月8日から再開を認める方針を示しました。ただ学校や映画館、国際線の運航の再開については状況を見て判断するとしています。

一方、感染者が多い地域については来月30日まで制限を延長するとしていて、各州が政府の示したガイドラインをもとに、制限を続ける地域や、各地での制限緩和の具体的な内容を決めることになっています。

インド政府は長引く外出制限によって、経済に深刻な影響が出ていることから先月下旬以降、制限を徐々に緩和してきましたが、今回の発表では「解除の局面」という表現を使い、経済活動の再開をさらに進める考えを強調しました。

しかし、インドで新型コロナウイルスに感染した人は17万人以上にのぼり、30日までの24時間の新たな感染者は7900人余りとこれまでで最も多くなっていて、制限の大幅な緩和で感染がさらに広がるのではないかと懸念も出ています。