新型コロナ感染相次ぐ北九州市 繁華街で外出自粛を呼びかけ

新型コロナ感染相次ぐ北九州市 繁華街で外出自粛を呼びかけ
新型コロナウイルスの感染確認が相次いでいることを受け、北九州市は繁華街などに広報車を出して、不要不急の外出を控えるよう呼びかける取り組みを行っています。
北九州市では29日までに7日連続で合わせて69人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されています。

これを受けて北九州市は人出が多くなる土曜日と日曜日に広報車3台を出して、不要不急の外出を控えるよう呼びかける取り組みを行っています。

広報車は午前9時から午後5時まで繁華街を中心に回ることになっていて、小倉北区のJR小倉駅前では、「これ以上の感染拡大を防ぐため、不要不急の外出を控えてください。皆様のご協力をお願いします」と呼びかけていました。

北九州市ではこの取り組みを当面の間、続ける予定です。

市の新型コロナウイルス感染症対策室社会対応課の辰本道彦課長は「外出が必要な際には、ソーシャルディスタンスを意識するなど、感染予防を徹底してほしい」と話していました。

市民からは不安の声

新型コロナウイルスの感染確認が相次ぐ中、週末を迎えた北九州市では、市民などから不安の声とともに、一人一人が感染予防を徹底すべきだという声が聞かれました。

このうち、小倉北区の50代の男性は、「ずっと感染者ゼロでみんな頑張ってきていたので、感染確認が相次いで非常に残念だ。免疫力を下げないよう自分ができることをやるしかないと思う」と話していました。

門司区の10代の男子大学生は、「感染が広がって怖いと感じる。こまめに消毒するようにしてマスクも着けて極力、物には触れないようにしている」と話していました。

門司区の60代の女性は、「やはり第2波が来ていると感じる。外出するときはなるべく早く帰るようにして人とはしゃべらないようにしている。どこで感染するか分からないから、その怖さを一人一人が十分認識する必要があると思う」と話していました。

一方、JR小倉駅近くの商店街にある居酒屋の店長は、「先週は大変にぎわいがあり、ようやく流れが戻ってきた印象だったが、きょうは出歩いている方が少なくなっているという印象を受けている。これ以上感染者が増えると、再び緊急事態宣言が出る可能性もあると感じているので、店側としては消毒などの対策を従業員に徹底している」と話していました。