パーキンソン病患者向けにオンラインでダンス講習会

パーキンソン病患者向けにオンラインでダンス講習会
新型コロナウイルスの影響で運動する機会が減っているなか、体を動かすことが進行の食い止めに効果があるとされるパーキンソン病の患者のためのダンスの講習会が、オンラインで行われました。
パーキンソン病は、ドーパミンという神経の伝達物質を作り出す脳の神経細胞が失われることで手足が震えたり、体が動かなくなったりする難病で、進行を食い止めるには運動が効果的だとされています。

28日は、パーキンソン病の患者のために開発されたダンスの講習会がオンラインで開かれ、全国から合わせておよそ40人が参加しました。

40分間の講習会で、参加者たちはまず画面の中のバレエダンサーを手本に、いすに座ったまま音楽に合わせて手や足を動かし、トランプを配るような動きやボールを蹴るような動きに取り組みました。

そして、後半は立ち上がっていすを支えにしながらワルツに合わせてゆっくり踊り、足元や木の上に花が咲く様子を表現しました。

参加した女性は「オンラインでも思った以上にいろいろな動きができて楽しかった。ぜひ続けたいです」と話していました。

講師を務めたスターダンサーズ・バレエ団の小山久美さんは「この踊りのいちばんの目的は体だけでなく、心を動かすことです。オンラインだと難しい部分もありますが、終わったあと皆さんと話してつながりを感じることができました」と話していました。