ライブエンタメ市場 コロナで年間の77%損失に 「ぴあ」推計

ライブエンタメ市場 コロナで年間の77%損失に 「ぴあ」推計
音楽コンサートや舞台、スポーツなどのライブエンタメ市場が、新型コロナウイルスによって来年1月までの1年間に受ける損失額について、「ぴあ」は、推計で6900億円に上り、年間市場規模の77%が失われるという調査結果を発表しました。
これは、チケット販売大手「ぴあ」の矢内廣社長が、インターネット配信で行われた日本記者クラブの会見の中で、「ぴあ総研」の調査結果として発表しました。

それによりますと、公演の延期や中止によって、音楽コンサートや舞台、スポーツなどのライブエンタメ市場が受けた入場料金の損失額は、影響が出始めたことし2月から今月末までの総額で1945億円に上ります。

さらに、今後段階的に公演が再開しても、入場者数の制限などの影響が続くとして、来年1月までの1年間の損失額は6900億円に上ると推計されています。

これは、去年1年間の推計市場規模、9000億円の77%に当たり、入場できなくなる観客の総数は延べ2億2900万人に上るということです。

矢内社長は、会見で「業界が完全に回復するには、来年いっぱいはかかると思うが、感染の第2波、第3波が来ればそれも振り出しに戻り、業界として再び立ち上がれなくなるリスクを感じている。政府には、生き残りのための支援策をぜひとも考えていただきたい」と訴えました。