世界の海外旅行客80%減り1億2000万人失業のおそれ コロナ影響

世界の海外旅行客80%減り1億2000万人失業のおそれ コロナ影響
UNWTO=国連世界観光機関は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、海外旅行をする人が去年に比べて世界全体で最大80%減少し、1億2000万人が失業するおそれがあるとする報告書を発表しました。
UNWTOは、新型コロナウイルスの感染拡大による影響によって、海外旅行をする人が去年に比べて世界全体でどれくらい減少するか予測した報告書を発表しました。

それによりますと、観光客の入国規制の緩和がことし7月上旬に行われる場合、海外旅行をする人は去年に比べておよそ60%減り、12月上旬の場合は、減少するのはおよそ80%としています。

また、海外旅行における消費や交通の利用が少なくなった結果、世界全体で最大1億2000万人が失業するおそれがあるとしています。

報告書では、観光需要の大部分が回復し始めるのは来年になると予測しているほか、ビジネス旅行より親族や友人の訪問といった旅行がより早く回復するとみています。

そのうえで、海外旅行の需要を回復するため、航空機の発着時における消毒の徹底や体温検査などの手順を示すガイドラインを発表し、ウイルスの感染を防ぎ、観光客に安心を与えることが重要だと強調しています。