米死者10万人超 トランプ大統領 中国を改めて非難 新型コロナ

米死者10万人超 トランプ大統領 中国を改めて非難 新型コロナ
アメリカで新型コロナウイルスに感染して死亡した人が10万人を超え、トランプ大統領は、遺族に対して哀悼の意を表すとともに、ウイルスの発生源だとして中国を改めて非難しました。
新型コロナウイルスの感染者数が最も多いアメリカでは、今月20日以降、全米50州すべてで業種や地域を限定して経済活動が再開されていますが、今も1日500人前後が亡くなっていて、27日、死者数が10万人を超えました。

これについてトランプ大統領は27日は一切コメントをせずアメリカの一部メディアから批判を受けていましたが、一夜明けた28日、ツイッターに「非常に悲しい局面に到達した。亡くなった方々のすべての家族や友人に心からお悔やみを申し上げる」と投稿しました。

そのうえで次のツイートでは「中国からのとても悪い”贈り物”であるコロナウイルスが世界各地で拡散している。よくない!」と書き込み、中国を改めて非難しました。

一方、11月の大統領選挙で対立候補となる予定の野党・民主党のバイデン前副大統領は、前日の27日にビデオメッセージを公表し、死者が10万人を超えたことを悼みました。

そのうえで、トランプ政権による外出制限措置が1週間早ければ死者数が大幅に抑えられたというコロンビア大学の分析を取り上げ、トランプ政権の初動対応の遅れを批判しました。

トランプ大統領は、ことし3月「死者数を10万人に抑えられれば、よくやったと言えるだろう」と発言していましたが、死者数は10万人を超え、野党・民主党からは、責任を追及する声が出ています。