韓国政府 新型コロナ感染者増加で首都圏の公共施設 対応強化

韓国政府 新型コロナ感染者増加で首都圏の公共施設 対応強化
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韓国では、ソウル近郊の物流センターで新型コロナウイルスの集団感染が発生したことを受け、27日、新たに確認された感染者は、26日のおよそ2倍にあたる79人となりました。
韓国政府は、首都圏の公共施設を来月14日まで閉鎖するなど対応を強化すると発表しました。
韓国政府は27日、一日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者が79人だったと発表しました。

これは、26日確認された感染者の数のおよそ2倍にあたり、ソウル近郊の物流センターで、今月25日に発生した集団感染の影響が首都圏を中心に広がっているためです。

韓国では、今月から日常生活と感染防止の両立を図る取り組みを進め、制限の緩和に踏み切りましたが、一日の新たな感染者が50人を超えないことをその目安として掲げていました。

今回、その目安を初めて上回ったことになります。

28日夕方、パク・ヌンフ(朴※厚)保健福祉相は会見で「首都圏での感染の連鎖が憂慮される状況だ」と述べ、首都圏を対象に対応を強化すると発表しました。

具体的には、今月から再開を認めた美術館や劇場などの公共施設について、来月14日まで閉鎖するということです。

また、政府やソウル市、それに近郊の自治体が主催する行事は原則、中止や延期とするほか、首都圏の住民に対しても来月14日までは、できるだけ外出を控え、在宅勤務などを積極的に活用するよう求めています。

パク保健福祉相は「今後、1、2週間が重要な節目になる」と強調し、感染拡大を防ぐことができなければ、規制をさらに強化せざるをえないとしています。

※「凌」の「にすい」が「さんずい」